適応障害(適応反応症)

適応障害(適応反応症)とは

環境の変化や新しい状況にうまく適応できず、それがストレスなど負担となり心身に様々な症状が現れる状態です。発症のきっかけとなる出来事や環境の変化が起こってから約1ヶ月以内には発症し、環境が改善すれば速やかに症状も消退すると言われています。心身の症状によって、日常生活に支障が出る場合があります。入学や入社、異動、転職、結婚、引っ越し、クラス替えなどがきっかけとなって起こる場合があります。原因が明確なため、その原因となる物事を解消すれば症状を緩和することができますが、環境改善自体が難しく、悪い環境が持続する場合は、次第に慢性化していきます。

適応障害の症状

症状の現れ方は、患者さまによってそれぞれ異なります。大きくは、以下に挙げる情緒的な症状、身体症状、問題行動に区別されます。これらの症状は、原因となる状況を避けることで改善し、原因となる状況にいると症状が強く現れます。ストレスの原因が、会社や学校にある場合は、関連する日は諸症状があらわれますが、休日には心身とも楽に過ごせる場合が多いです。

① 情緒的な症状

  • 不安
  • 焦り
  • 怒り
  • 抑うつ気分

などの症状が現れます。

② 身体症状

  • 疲労感
  • 倦怠感
  • 動悸
  • 呼吸器症状
  • 消化器症状
  • 手の震え
  • 緊張による汗

などの症状が現れます。

③問題行動

  • 無断の遅刻
  • 欠席
  • 欠勤
  • 早退
  • 暴飲暴食
  • 物を壊す
  • 自傷行為
  • 暴言
  • 暴力

などの症状が現れます。

適応障害の原因

概ね、対人関係の不具合や、おこなうべき任務と自身のスキルとのアンバランスなどを中心に、転職、異動、入学、入社、転校、クラス替え、引っ越し、離婚などのイベントがきっかけで心身不調などの症状を認める場合があります。

適応障害の治療

ストレスとなっている状況や環境を、患者さまにとって良い環境へ変えることが、一番効果的な対策です。ただし、簡単に環境を変えたり調整したりするのが難しい場合も多く、非常に治療が難しい疾患でもあります。このように、周囲の環境を整えることが難しい場合は、自分自身を変えるしかなく、物事の捉え方を変える認知療法や問題解決型療法などをおこなうことで改善につながる場合があります。
認知療法は、ストレスに対してうまく対応できる対処方法や考え方を変える治療法です。一方、問題解決型療法は、問題となる物事や症状について対話する中で、患者さまと一緒に自分の行動を変化させながら周囲の変化を観察し、少しずつでも改善する行動変化を続ける事で解決策を探す治療法です。さらに、薬物療法では、西洋薬や漢方薬の中から、それぞれの症状に応じた薬剤を補助的に処方して治療します。

御来院頂いた後の注意点

適応障害の治療は、主に環境調整をはじめ、認知療法と問題解決型療法を中心におこないます。付随して、症状が少しでも軽減し改善できる様に内服治療をおこないます。医師の指示に従い、症状が改善するまで適切に内服を継続する必要があります。ストレスに対する対処法など、苦手な状況や人に上手にこなしていく練習をすることがとても重要で、時には大学のカウンセリングルームなどを利用する場合もあります。

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