TMS治療

うつ病の新たな治療法「TMS治療」

 

rTMSとは、反復経頭蓋磁気刺激(repetitiveTranscranialMagneticStimulation)の略で、「うつ病」「うつ状態」に対する新しい治療的な刺激方法です。TMS治療は、頭部表皮から非侵襲的に変動する磁気刺激を加えて、目的とする大脳皮質部位近傍のみの血流増加や関連する脳神経細胞群のネットワークを含めた活性化をおこなう事で、主に「うつ症状」の改善を図る米国発祥の治療法です。

うつ病などでは思考や意欲を調整する背外側前頭前野の血流量低下と脳機能低下が生じており、同部位の血流増加や神経細胞活性化等により精神症状が改善する事が示唆されます。rTMS治療は磁気刺激で脳機能低下した部位のみへ安全かつ高効率に直接治療を反復的(repetitive)におこなう事が可能です。効果等に個人差はありますが、全身投与となる西洋薬の服薬治療に比べ、副作用が少なく、治療効果が現れるまでの期間が短い事も特徴です。一回の施行で10日以上の効果持続を認めた例もありますが、寛解目的ならば週一回以上の頻度で合計20回以上、治療継続することが望ましいです。

副作用が少なく安全性が高いうつ治療

TMS(経頭蓋磁気刺激)治療は、脳の特定目的部位に変動する磁気刺激を与え局所の脳血流を増加させて、周辺の細胞の活性化や神経ネットワークの活性化を通じて、低下している脳機能の回復を図ります。薬物療法や電気けいれん療法と比較して、副作用が少ない治療方法で、安全性に優れ、世界的に、日本国内でも治療範囲を広げる可能性を秘めた注目されている治療方法です。

TMS治療のポイント

以下が、TMS治療のポイントです。

  1. 化学生理学的な薬物療法である西洋薬内服治療とは全く異なり、電磁生理学的な治療方法
  2. 目的局所のみに効果発現し、内服治療と異なり全身的な副作用がほとんど生じない
  3. 脳機能低下で「うつ病」が起こるメカニズムに対して物理的理論に基づいて開発された治療法

なぜ経頭蓋磁気刺激治療(TMS治療)がうつ状態に効果的なのか

脳の活動状態

うつ病を発症している場合、特定部位において脳の血流や代謝が低下している場合があります。特に、大脳左側の背外側前頭前野(DLPFC)の活動低下によって、扁桃体が過剰に反応することでうつ病を発症する事が報告されています。背外側前頭前野は、機能低下によって判断や意欲、興味関心が低下するため「やる気」「集中力」「判断力」が失われます。また、不安や恐怖、悲しみ、自己嫌悪などの感情を司る扁桃体の機能異常から過度な不安や不眠、マイナス思考などを生じやすく、結果として「うつ病」で指摘されるような様々な感情を強く出す症状がみとめられます。TMS治療では、機能低下している部位へは亢進刺激を加え、亢進部位には抑制刺激を加える等の調整が可能とされています。当院では専属医師が直接適切な治療を行っておりますので御安心ください。

このような方にお勧めの治療です

  • うつ病に長期間にわたり悩んでいる、なかなか治らない
  • 向精神薬の服用に抵抗がある
  • 内服薬の副作用がきつくて継続が困難
  • 内服薬の効果が感じられない、効かない
  • 電気けいれん療法が怖い
  • 副作用の少ない治療を望んでいる
  • 比較的早い効果が欲しい
  • 薬の量が多く減らしたい

うつ病へのTMS治療と薬物療法の比較

  TMS治療 薬物療法(西洋の抗うつ薬)
治療期間 約3~4か月 約1年~2年
副作用 ほぼ無し
(施行中の軽い頭皮刺激痛や数日間の頭痛程度)
消化器症状などの副作用を認める場合あり
(副作用止めで改善できることが多い)
治療効果を
感じる最短期間
1~4週間 3~8週間

経頭蓋磁気刺激(TMS)による治療

経頭蓋磁気刺激治療では、左側の背外側前頭前野へは亢進系の刺激を加え脳機能の活性化を促しつつ、右側の背外側前頭前野へは抑制系の刺激を加えて焦りや不安、マイナス思考や不眠の改善を図ります。これによって、意欲や思考力、興味関心、判断力などの機能回復を図りつつ、扁桃体の過度の活動を抑え睡眠改善と不安解消などを図ります。治療回数は約30回程を要するとされていますが、反応性には個人差があります。中断しても特に離脱症状などもなく、安全に適した回数で施行する事が出来ます。

副作用について

経頭蓋磁気刺激治療(TMS治療)は、薬物療法と比べて、副作用がほとんどありません。治療中に、軽く頭皮の痛みが現れる程度で、安全性の高い治療方法として注目を浴びています。TMSの治療作用としては、抑うつ状態を意欲的とするのみであり、躁状態の改善や希死念慮(死にたい気持ち)の消退化作用などは有していないため、双極性障害の方や希死念慮のある方には不適とされております。ちなみにTMS治療不適の方でも電気治療が有効である場合もありますので、大学病院などで御相談ください。

磁気刺激治療の副作用

  • 治療中の軽微な頭皮の痛み
  • 治療後、数日以内の頭痛

TMS治療の適否

うつ病や抑うつ状態を中心に施行適応を各施設の医師が決定します。将来的には強迫性障害などの不安障害、認知症、不眠症にも適応可能な場合がありえますが、現時点で当院は単極うつ病およびうつ状態の方を適応範囲としています。 逆に双極性障害の方や希死念慮のある方、頭頸部や心臓などに磁気が及ぶことが禁忌の病態には施行できません。頭蓋内の動脈瘤クリッピング等の手術後、人工内耳や心臓ペースメーカー留置術後、金属性プレートなど各種固定術後、血管拡張ステント留置術後などが考えられます。入れ墨やアイシャドウ施行の方、カラーコンタクト装着時、頭部外傷、てんかんの既往や治療中の方、妊娠中の方、未成年者や高齢者、希死念慮のある方も避けるべきとされています。その他、気になる病態の方は御相談ください。 既に別の医療機関へ通院されている場合は、患者さまから主治医に依頼して作成いただいた診療情報提供書などの情報を予め拝見し、当院での適否が確定次第、御連絡させていただいております。当院で施行不可が決定となった場合にも結果報告のみになりますが、御了解の程お願い申し上げます。

TMS治療の流れ

Step1 お電話でのご予約

TMS治療は完全予約制とさせていただいております。
初めての方はあらかじめ当院のWEB問診のうち当院で初回のTMS治療を受ける方への問診をご回答いただいた後に、
お電話でご予約下さい。



TEL: 075-921-0757

その際には受付の者に「TMS治療を希望します。WEB問診にも回答済です。」とお申し込み下さい。

Step2 症状評価および適用可否判断など(初回時のみ)

医師が診察の上、受診時点の症状に対してTMS治療が適用となるかを判断し安全に施行可能な場合のみ初回のTMS治療をおこないます。
※精神症状や身体状態によってはTMS治療が施行できない場合もありますが、安全施行の為ご了承ください。

初回来院時にお持ちいただく物

  • 保険証
  • 他の心療内科・精神科・身体各科に一月以上通院治療中の方は、安全かつ効果的な治療をおこなう為、可能なかぎり主治医からTMS治療への了承や許可を得て、診療情報提供書や紹介状を御持参ください。

Step3 TMS治療の実施

初回は、諸説明および同意書類への御記入、機器セッティングおよび治療をおこないます。(30分程度)
2回目以降も予約制で、各回の施行時間は15分程度です。治療回数に固定縛りはございませんが、週1~2日ペースで合計20~30回程度以上おこなうことが推奨されています。
※施行時間や施行方法、回数、継続期間およびその効果等には個人差があります。

TMS治療の費用

初回診察料 5000円
(問診票記入および心理検査、トライアル施術を含む)

(初回面談のみ施行内容で通常診察になり保険適応となる場合もあります)

治療費用 5000円/回
(高効果目的で同日に、左側シーターバーストmode刺激と、右側へ別設定刺激を施行します)

(2020年9月時点 当院方式は他所の半額以下設定の為、予告なく費用変更となる可能性があります)

その他、予約預り金(5,000円)、キャンセル料(5,000円)などの取り決めがございます。詳しくはWEB問診のご説明をご覧下さい。

よくあるご質問

磁気刺激は痛いですか?

TMS治療装置での治療施行中だけ、断続的に前側頭部皮膚をデコピン程度に軽く叩かれる程度の刺激を受けますが、施行後には痛みなど残りませんのでご安心ください。

副作用はありますか?

TMS治療の副作用として、刺激中に一過性の頭痛や筋収縮けいれんを認める事があります。刺激が強すぎる場合には弱めることも可能ですので速やかに伝えてください。稀に、てんかん発作などが現れる場合もありますが、出現割合は非常に低く、施行後に持続することはありません。医師の状況判断で、施行中断させていただく場合や、その後の継続治療を中止する場合などがありえますが、安全重視のため御了解ください。

内服薬は継続しますか?

世界的にはTMS単独治療のみでも有効性が示されております。現在、既に抗うつ薬を服薬中の場合、内服は継続していても問題はありません。抗不安薬は脳の活動を抑える作用を有しているため可能な限り減薬することが望ましいです。TMS治療継続中に症状が軽減するにつれ、抗うつ薬などの内服薬が減量できることが多いですが、内服薬の離脱症状などの観点から、減薬の時期や方法には専門的な調整を要する事が多い為、内服薬治療してくれている主治医と御相談ください。
(保険診療と自費診療は混合できない公的ルールがあり、当院でTMS治療を受けられる場合は、処方や診断書作成などを含めた保険診療はおこなえません)

磁気治療はどれくらい続けますか?

治療効果にも依りますが、1回10分程度の治療を週1~2日、合計20~30回程度継続すること以上の治療が推奨されています。
※回数や継続期間などは個人差がありますが、費用面含め無理のない治療をおこなっています。

注意する点はありますか?

MRIと同様に、磁気刺激で金属部に高熱を生じる場合があり、カラーコンタクト装着や、鉄分など金属を含む一部の化粧品使用時、金属製のピアスなど、火傷予防のため、施行日にはこれらを外していただき眼鏡などでお越しください。入れ墨など施術済の方は安全のためTMS治療はお断りしております。
時計やクレジットカード、電子機器などは磁気の影響を受け故障や使用不可となる場合が多く、出来るだけ貴重品なども御持参されませぬようにして下さい。当日も必要な場合には、予め外せるように準備し、担当者にもお伝えください。預かりの際、専用トレー等を準備しております。 身体周囲が磁気を帯びることで発生した上記と類似、関連する事態に対し、患者さま側で事前の御申告や御対応が無かった場合には、当方での責任は負えませんので御注意ください。

住所 〒 617-0002
京都府向日市寺戸町ハノ坪122 洛西口クリニックビル3F
TEL 075-921-0757
診療時間表
9:00~12:00
14:00~18:00

:10:00~13:00

くれたにクリニック

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