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TMS治療について②

TMS治療が多くの患者さんに選ばれるのは、従来の治療法にはない大きなメリットがあるから、とされています。

とはいえ治療の相性もあり、すべての患者さんに同様の効果がある保証はありません。

 

1. 副作用がほとんどない 

抗うつ薬の使用で認めることがある、眠気、嘔気、体重増加、口渇といった全身性の副作用がありません。治療中コイルが当たる頭皮部に軽いピリピリした刺激を感じたり、施術後に数日以内に治まる頭痛が起きたりすることがありますが、多くは治療を続けるうちに軽減し慣れていきます。痛みが持続する場合でも治療時のエネルギー強度を下げることで、不具合が生じなくなる場合が多いです。抗うつ薬の副作用で治療を断念した方でも、TMS治療は不調を生じることなく継続して治療を受けられる可能性が高いです。 

 

2. 外来通院による短時間の治療で、日常生活と両立できる 

保険適応となる約1ヶ月の入院治療をおこなう場合、一回の治療時間は左側のみの刺激で37.5分かかります。当院で採用しているシーターバーストモード(時間圧縮モード)の場合は同効果刺激に3分20秒しか要しません。(当院では左側に3倍にあたる10分刺激をおこなって治療効果を高めています)治療時間が非常に短く、姿勢保持が苦痛に感じることは少ないため、仕事や学校を休まず、日常生活を送りながら、通院で治療ができます。「治療のために長期にわたり生活を大きく変える負担が少ない」のは、大きなメリットです。 

 

3. 薬が効きにくい方にも効果が期待できる 

これまで複数の抗うつ薬を試しても十分な効果が得られなかった「治療抵抗性うつ病」の患者さんに対しても、TMS治療は改善効果を認めることがあります。(化学物質的なレセプターを介した抗うつ薬の生理化学的治療とは)機序や作用の仕方が全く異なる電磁気学的治療であるため、単独治療はもちろん内服治療との併用も可能であり「抗うつ薬では治らないかも」と諦めかけていた方にとって、新たな希望となり得ます。

 

4. 薬の減量・中止を目指せる 

TMS治療によって症状が軽快し安定すると、医師と相談の上、服用している抗うつ薬を減らしたり、最終的に中止したり出来る場合もあります。「いつまでも抗うつ薬を飲み続けなければいけない」という不安などから解放される可能性があります。当院では、同時に、右側刺激もおこなっているため、不安や睡眠状態の改善も期待でき、実際に抗不安薬や睡眠導入薬の減量に成功した患者さんもおられます。

とはいえ「これ以上お薬を減らすと不調を生じる」こともありますので「(心身が不安定でも)薬を減らす無くす」が目標ではなく「安定生活を送りつつ可能な範囲で減らす」を目標としましょう。 ちなみに、当院では化学物質による西洋薬以外に、保険診療で漢方薬治療もおこなっております。医療機関専売サプリメントも自費で購入可能です。 これらも西洋薬減量に役立つことがあります。

 

5. 思考力や集中力の改善も期待できる 

TMS治療では大脳の活性化がおこなわれているため、うつ症状が改善するにつれ、気分低下に対してのみではなく、「頭がぼんやりする」「考えがまとまらない」「記憶力が低下した」といった思考力や集中力などの低下状態が改善されることも期待できます。治療を継続することにより、仕事や勉強への復帰、以前のように趣味を楽しむといった、より質の高い生活を取り戻す一歩につながります。当院では、新型コロナウイルス感染後遺症の一つである「ブレインフォグ」の患者さんに対してもTMS治療の効果を実感していただいております。 

住所 〒 617-0002
京都府向日市寺戸町ハノ坪122 洛西口クリニックビル3F
TEL 075-921-0757
診療時間表
9:00~12:00
14:00~18:00

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桂川洛西口くれたにクリニック

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